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庭やベランダを彩る千日紅。用途や目的に合わせた選び方で、長く楽しむためのポイントを解説します。
千日紅には、背丈が低く鉢植えや花壇の縁取りに適した「矮性種(わいせいしゅ)」と、背丈が60cm以上になり切り花として楽しめる「高性種」があります。矮性種は『ストロベリーフィールド』などが有名で、コンパクトにまとまるためベランダ栽培に最適です。一方、切り花やドライフラワーを目的とする場合は、茎が長く伸びる高性種を選ぶと、アレンジメントの幅が大きく広がります。
園芸店で苗を購入する際は、株元がしっかりとしていて、葉の色が濃くツヤがあるものを選びましょう。徒長(とちょう)といって、茎がひょろひょろと細長く伸びすぎている苗は、日光不足で弱っている可能性があるため避けるのが無難です。また、葉の裏側に害虫がついていないか、根がポットの底から出すぎていないかを確認することも、元気に育てるための重要なチェックポイントです。
千日紅は暑さに強く、6月から11月頃まで長く花を楽しめる植物です。日光を非常に好むため、日当たりが6時間以上確保できる場所で管理するのが基本です。日照不足になると花付きが悪くなるため、購入前に自宅の栽培スペースが十分に日差しを受けるか確認してください。また、雨に当たると花が傷みやすいため、梅雨時期などは軒下へ移動できる鉢植え栽培が初心者には特におすすめです。
ドライフラワーとして楽しみたい場合は、花が完全に開ききって色が褪せる前の、最も鮮やかなタイミングで収穫するのがコツです。目安としては、花が咲き進んで少し硬さを感じ始めた頃が適期です。収穫後は風通しの良い日陰で逆さまに吊るして乾燥させます。品種によって色の残り方が異なるため、鮮やかな赤やピンクを長く残したい場合は、色落ちしにくい品種を選ぶことも検討しましょう。
種から育てる場合、千日紅の種は「毛」に覆われており、水が浸透しにくい性質があります。発芽率を上げるために、種をまく前に一晩水に浸しておくか、軽く湿らせたキッチンペーパーで包んでおくのが効果的です。発芽適温は20℃〜25℃と高めなので、桜が散り、気温が安定して暖かくなった5月上旬以降に種まきを行うと、失敗が少なくスムーズに発芽させることができます。