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配線工事の効率を左右するレースウェイ。設置環境や用途に合わせた正しい選び方を解説します。
レースウェイの材質は、設置場所の環境に合わせて選ぶことが重要です。一般的な屋内乾燥場所であれば、安価で加工しやすい「溶融亜鉛めっき鋼板(SGL)」が広く使われます。一方、湿気の多い場所や屋外、腐食性ガスが発生する環境では、耐食性に優れた「ステンレス製」や「高耐食めっき鋼板」を選択してください。特に沿岸部などの塩害地域では、ステンレス製を選ばないと短期間で錆が発生し、強度が低下する恐れがあります。
配線量に応じて適切なサイズを選びます。一般的に「幅50mm、100mm、200mm」などの規格があり、配線が占める断面積がレースウェイ内部の断面積の約40%以下になるよう設計するのが基本です。配線が多すぎると放熱が悪くなり、ケーブルの被覆に負荷がかかる可能性があります。また、蓋(カバー)の有無や、開口部の形状が配線作業のしやすさに直結するため、将来的な増設の可能性も考慮して余裕のあるサイズを選びましょう。
レースウェイを天井や壁に固定する際の「支持間隔」は、メーカーの仕様書で定められた数値を厳守してください。一般的には1.5m〜2.0m間隔での支持が推奨されます。支持間隔が長すぎると、自重やケーブルの重みでレースウェイがたわみ、変形や落下の原因となります。また、吊りボルトの径(W3/8など)や支持金具の耐荷重も確認し、設置するケーブルの総重量が許容範囲内に収まるよう計算することが安全管理上不可欠です。
レースウェイ本体だけでなく、接続金具や曲げ加工用のパーツが豊富かどうかも重要です。直線接続用のジョイント、L字やT字の分岐金具、端部を塞ぐエンドキャップなど、施工現場のレイアウトに合わせて必要な部材が揃うメーカーを選びましょう。特に、現場での切断や穴あけ加工が最小限で済むようなシステムを選ぶと、施工時間が短縮され、切り口からの錆の発生リスクも抑えることができます。
日本国内で使用する場合は、JIS規格や電気設備技術基準に適合している製品を選ぶのが基本です。特に公共工事や大規模施設では、製品の品質証明が求められることがあります。また、メーカーごとに独自のロック機構や防振対策が施されている製品もあります。安さだけで選ばず、製品の強度試験データや、施工説明書が充実している信頼性の高いメーカーの製品を選択することで、長期的なメンテナンスコストを抑えることにつながります。